僕の憧れであるヒトデさんがYouTubeで初心者ブロガーにおススメしていた
一冊です。
「書けない」から「書ける」ようになるための技術が言語化されて解説されています。
内容と感想
文章に対する思想や心構えなどではなく、『書く』ことについてのルールや技術を
教えてくれる【文章の教科書】だと感じました。
始めに『完読される文章』を良い文章と設定し、
- 書く前に準備する
- 読み返して直す
- もっと明快に
- もっとスムーズに
- 読んでもらう工夫
上記の5つの章に分かれており、1つの章ごとに約15項目の要点に沿ってプロセスを
説明していきます。
要点ごとに簡単な例題があるので、間違った文章構成を直すのにイメージがしやすく
「なるほど」と理解しやすい一冊でした。
抜粋ポイント
僕自身が読んでいて、「この間違いやってしまっていた!」と嘆いたものを
厳選して紹介します。
はじめにの
◎「書けない」の実情は「遅い」「まとまらない」「伝わらない」この3つのどれか
もしくは3つすべて。
はじめの段階で心当たりがありました。
文末のバリエーションに気を配る
間違った構成
イベント企画について会議をしました。
予算の条件が見合わず紛糾しました。
結論は来週に持ち越すことにしました。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
正しい構成
イベント企画について会議をしました。
予算の条件が見合わず紛糾しています。
結論は来週に持ち越すことになりました。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
間違った構成では「しました」が3回続いており、小学生の作文のような
印象になってしまいました。
この構成の2つ目を現在形に変えて、3つ目は言い換えることで
単調さを緩和しています。
並列の「たり」は省略しない
間違った構成
彼はバイトをしたり受験勉強をして毎日を過ごしていた。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
正しい構成
彼はバイトをしたり受験勉強をしたりして毎日を過ごしていた。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
並列の動詞を示すときに「~たり、~たり」というように
助詞「たり」を繰り返して表現することがあります。
並列の関係にある文節は「たり」を繰り返し使うのが本来のルールです。
属性を問う主語は「こと」で受ける
間違った構成
この作品の大きな特徴は、ゾンビをモンスターとしてではなく、日常に存在する厄介事として扱っている。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
正しい構成
この作品の大きな特徴は、ゾンビをモンスターとしてではなく、日常に存在する厄介事として扱っていることだ。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
主語に「特徴は」「長所は」「ポイントは」と属性を問う言葉が来たら、
述語は「こと」「点」など名詞で受ける必要がある。
こんな人に読んで欲しい
文章を書く仕事の人やブロガーさんにはもちろんですが、第5章では用途別のテクニックとして企画書についての要点もあるので、会社員の方にもおススメです。
ざっくりまとめると
あなたの文章構成は「完読」できるものですか?
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